芦原妃名子急死の衝撃…マンガ実写化で失敗したと思う作品5選

「セクシー田中さん」の作者・芦原妃名子さんの急死の衝撃は記憶に新しいでしょう。人気の漫画作品を実写化したことによって、さらに作品の人気を押し上げたものもあれば、視聴者や原作者の期待を裏切った「期待外れ」の作品として酷評されることもあります。

今回は、実写化したことによって失敗したと思う作品5選を紹介していきます。

「期待外れ」マンガ実写化で失敗したと言われる作品5選

2024年にはマンガ【推しの子】が実写映像化されるなど、マンガを原作とした作品づくりは、ますます勢いを増しています。しかし、マンガ作品を実写映像化してヒットさせるのは容易ではありません。映画の上映時間などによるストーリーの改変、キャストによるイメージ違い、監督による作品の見せ方が、作品へのリスペクトを感じないものだと、原作ファンを落胆させることになるのです。

それでは、マンガ実写化で失敗したと言われる作品を5つあげましょう。

デビルマン

連載期間:1972年~1973

アニメ放送:1972年~1973

実写映画公開:2004

”人間の悪魔的な一面”を表現した原作マンガは、当時の少年少女やクリエイターに大きな衝撃を与えました。そのような衝撃作を実写化するにあたり、大事なのはリアリティです。残念ながら、新人アイドルの稚拙な演技、短い時間で展開する無理のあるストーリー、低レベルのCGでは、この作品がもつテーマの重さを表現するには不十分で、残念な作品になってしまいました。

ドラゴンボール

連載期間:1984年~1995

アニメ放送期間:1986年~1996

実写映画公開:2009

日本だけでなく、世界でも超有名なマンガ・アニメ『ドラゴンボール』。本作は、ギャグ、変身、バトルシーンと少年の心を掴む要素を多く含んでおり、「実写化は無理」と長年思われていました。しかし、2002年にハリウッドが映画化に乗り出し、その後長期の沈黙の後、ついに2009年に実写映画が公開されました。

しかし、そうして生み出された作品は、原作の設定が改変され、最大の見せ場であるバトルシーンのアクションが安っぽいという残念な作品になりました。その結果、ファンや原作者が激怒。最終的に脚本家が謝罪するという事態に陥りました。

進撃の巨人

連載期間:2009年~2021

アニメ放送期間:2013年~2023

実写映画公開年:2015

原作とアニメが大ヒット中に実写化が発表され、キャストに三浦春馬や石原さとみを迎えて多くの注目を浴びました。しかし、蓋を開けてみれば、原作の核になるストーリーが含まれない、キャラの設定が違う、人気キャラクターが存在していない、名セリフの使いどころが雑…と原作とは全く違う作品に。原作の魅力である伏線やキャラクターの魅力、重厚なストーリーが無く、ファンには残念な作品になってしまいました。

鋼の錬金術師

連載期間:2001年~2010

アニメ放送期間:2009年~2010

実写映画公開年:2017

アニメが終了して7年後、少し時期外れのタイミングでの実写化。原作とアニメで定着したイメージは強く、実写化するにおいて町並みは西洋風にできても、キャストは全て日本人になった違和感も否めなかったようです。実はこの作品には、続編があるのですが、本作を下回る観客動員数になったことがファンの正直な評価だと思わずにはいられません。

聖闘士星矢

連載期間:1985年~1990

アニメ放送期間:1986年~1989

実写映画公開:2023

本作は、人気はあれど『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』ほどの知名度が無く、連載終了から30年以上の時間が経ってからハリウッドが映像化に乗り出した作品。83億円という巨額の制作費をかけるも、全世界での興行収入は10億円という大失敗に終わりました。

作品の認知度、キャラクターのイメージ違い、聖衣(クロス)のデザイン違い、必殺技のCGのイメージ違い、主人公の生い立ちの設定の違いなどが興行収入の低さの原因と言われます。しかし、それに加えて、これまでのハリウッドが日本のマンガ実写化を失敗してきた実績が、ファンの実写化への期待を低下させる要因にもなったと思われます。

まとめ

原作マンガの人気が高ければ高いほど、ファンの期待も高くなるので、実写化を成功させるハードルは自然にあがります。原作作品への愛情が感じられる改変はファンにも受け入れられますが、今回紹介した5作品のように、原作との強烈な違和感を感じた作品は、ファンの落胆も大きく、実写化 失敗作の烙印を押されてしまうようですね。

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