サッカー日本代表がベスト8以上を目指して戦った「カタールワールドカップ」。強豪国がひしめくグループリーグを見事1位で突破しましたよね!しかし、サッカーW杯決勝トーナメントの1回戦でクロアチアにPK戦の末敗れ、またしてもベスト8の壁に阻まれ、新たな歴史を刻むことはできませんでした。
思い起こせば、アジア最終予選から苦戦続きだった日本代表が、ここまで戦い抜いてくれたことは大きな賞賛に値します。そして、そのチームを4年前の発足時からキャプテンとして牽引してきたのが吉田麻也選手です。今大会での代表引退を示唆していますが、次のキャプテンは誰がなるのか、気になるところです。
そこで今回は、吉田麻也選手の代表成績と、次期主将候補の選手2名について紹介していきます。
吉田麻也の日本代表成績
若い時から日本代表として活躍し、フル代表だけでなく五輪のオーバーエイジとして出場するなど、日本代表戦にはなくてはならない存在です。そんな吉田選手の代表成績を年ごとにまとめていきます。
2008年:北京五輪に出場
北京五輪で、日本代表として北京五輪に出場しました。
2009年:フル代表デビュー
12月21日のアジアカップ最終予選・イエメン戦でフル代表デビューを果たします。
2012年:ロンドン五輪に出場
ロンドン五輪にオーバーエイジ枠として選出され、守備の要・主将としてチームを牽引しました。チームは4位に終わり、メダル獲得なりませんでした。
2014年:W杯ブラジル大会に出場
W杯ブラジル大会に全試合スタメンで起用され、試合終盤にはパワープレイ要員として前線にも上がりました。しかし、いずれも結果には結びつかずチームもグループリーグで敗退しています。
2017年:日本代表で初キャプテンに就任
2018年のW杯に向けたアジア3次予選のUAE戦では、怪我で離脱した長谷部誠選手に代わってキャプテンを務めました。
2018年:W杯ロシア大会に出場
W杯ロシア大会で、ワールドカップ2大会連続出場を果たします。ディフェンスリーダーとして、グループリーグ突破に貢献。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では試合には敗れたものの、イギリス紙『Sky Sports』ではマン・オブ・ザ・マッチに選出されました。
このロシアW杯後は、日本代表のキャプテンを務めるようになります。
2019年:A代表で100試合出場を達成
11月14日、2022年のW杯に向けたアジア2次予選のキルギス戦で、日本代表では8人目となる国際Aマッチ100試合出場を達成しました。
2021年:東京五輪出場
東京五輪日本代表にオーバーエイジとして選出され、日本代表としてオリンピックに3度目の出場を果たしました。準決勝のスペイン戦、3位決定戦のメキシコ戦に敗れ、またしても4位で大会終了。
吉田選手は、ロンドン五輪に続きキャプテンとして6試合に出場。五輪通算13試合出場は、史上最多タイ記録となっています(年齢制限導入以降は最多出場)。
2022年:W杯カタール大会に出場
グループリーグ第1節のドイツ戦にスタメン出場し、ワールドカップ3大会連続出場を果たしました。続く第2節のクロアチア戦で敗北を喫すと、翌日のインタビューでは代表引退を示唆しました。
次期日本代表主将は誰?可能性があるのは2名!
吉田麻也選手が日本代表引退を示唆している中、次期主将は誰なのか、気になるところですね。噂されている選手は「遠藤航選手」、「冨安健洋選手」の2名です。どういったところに適性が見出されて噂になっているのか、ご紹介します。
①遠藤航
次期主将候補筆頭は、現在ドイツのシュツトガルトでプレーする遠藤航選手です。所属チームでもキャプテンを務めており、昨年開催された東京五輪に吉田選手と共にオーバーエイジとして出場しました。
ボランチの選手で、危険の芽をことごとく摘んでくれる頼もしさのある「替えの聞かない」選手です。
実は遠藤選手については、吉田麻也選手が盟友の内田篤人さんに「次のキャプテンは遠藤航じゃないか」と話をしていたそうです。サッカーファンからも遠藤選手を推す声も多く、他に最適任の選手が出てこなければ、遠藤選手がキャプテンになる可能性が高いでしょう。
②冨安健洋選手
次期主将について遠藤選手が圧倒的に支持を受ける中、イングランドプレミアリーグ・アーセナルで活躍する冨安健洋選手を推す声もあります。
センターバックが本職ですが、所属チーム・日本代表ではサイドバックで出場するなど、複数のポジションをハイクオリティーでこなす選手です。
現在はキャプテンシーを発揮するような選手でもなく、まだまだ若い選手なので、意外な人選にも感じられますが、現時点で日本代表のポジションを獲得しており、ここからさらに冨安選手自身に自信を持たせたり、長く日本代表を牽引して行ってもらえるようにするためにも冨安選手をキャプテンに推す声があるようです。
最後に
日本代表が苦しい状況でもチームを鼓舞し、牽引してきた吉田麻也選手も代表引退を示唆し、世代交代のタイミングがきているようです。吉田麻也選手自身にもW杯後に移籍の噂もあり、吉田選手をとりまく環境が大きく変わりそうですね。
2026年W杯北米大会でベスト8以上を目指す中で、吉田選手以上にキャプテンシーを発揮し、チームを強力に牽引していく選手が求められているようにも思われます。誰が次期主将に就任するのか、楽しみの一つですね。少しのブレイク期間ののち、4年後に向けて動き出す選手たち。大いに盛り上がったサッカー熱を文化にできるように、それぞれの選手たちに注目していきましょう!