球団史上最高年俸!オリックス・山本由伸投手のプロフィールと経歴

2022年のプロ野球で見事日本一に輝いたオリックス・バファローズ。日本一の原動力は、やはり山本由伸投手でしょう。2022年オフの契約更改では、球団史上最高年俸の6憶5000万円で更改したことでも話題になりましたよね。

今回は、そんな山本由伸投手のプロフィールや経歴を紹介ていきます!

山本由伸のプロフィール

  • 名前:山本由伸(やまもとよしのぶ)
  • 生年月日:1998年8月17日
  • 年齢:24歳(2023年1月現在)
  • 出身地:岡山県備前市

小学一年生から野球を始め、中学時代には「東岡山ボーイズ」で全国大会に出場した山本投手。

高校は「野球に集中できる環境」を求めた末に、先輩の勧めもあって宮崎県都城高等学校に進みました。1年夏の大会から「9番三塁手」として出場していましたが、1年秋から本格的に投手へ転向。2年夏の宮崎県新人野球大会決勝でノーヒットノーランを達成し、三年時には「九州四天王」の一角として評価されていましたが、三年間で甲子園の出場は叶いませんでした。

山本由伸のプロ入り後の経歴

ドラフト4位でオリックスへ

2016年のドラフト会議でオリックスから指名を受けた、山本由伸投手。今の活躍っぷりからは少々意外かもしれませんが、指名順位は4位でした。入団時の背番号は43番です。

当時のスカウト界隈では、山本投手が3年生の春に足を怪我したため「社会人へ行く」という情報が流れていたそうです。そういった噂があって、各球団は山本投手の指名を躊躇していたものの、オリックスの担当スカウトは球団幹部に指名するべきと訴え、結果オリックスが当時そこまで人気の高くなかった山本投手を指名することに成功したのです。

プロ1年目:ルーキーイヤーから一軍デビュー

プロ一年目の2017年シーズン、5月9日に二軍戦で公式戦初登板を果たした山本投手は、8月中旬までに二軍戦8試合2勝0敗防御率0.27の好成績を残しました。とりわけ、33回3分の2のイニングで与四球2つという圧倒的な成績を残し、8月20日には高卒ルーキーながら一軍戦で初登板初先発。8月31日には公式戦初勝利も記録しました。オリックスの高卒ルーキーの白星は、23年振りの快挙だったそうですよ。

とはいえ、1年目の成績は5登板5先発で1勝1敗ながら防御率は5.32と、プロの厳しさも味わったシーズンとなりました。

プロ2年目:リリーフとして54試合登板して飛躍

開幕ローテーション争いには敗れたものの、二軍で好成績を残して4月23日という早い時期で一軍へ合流した山本投手。この年、山本投手は一軍でセットアッパーとして起用されることとなります。

プロ初ホールドに初セーブ、パ・リーグ歴代3位の15登板試合連続ホールドポイント記録など、10代とは思えないほどの素晴らしい活躍を続け、監督推薦でオールスターにも参加しました。

また、10代では史上初となるシーズン30ホールドポイントも達成しました。シーズン終盤には怪我による離脱もありましたが、一年間で54試合に登板し、4勝2敗1セーブ32ホールド、防御率は2.89という上々の成績を残しましたよ。

プロ3年目:先発に復帰、最優秀防御率のタイトルを獲得

先発に戻った2019年シーズンは、シーズン初戦からなんと9回1被安打2与四球無失点、おまけに8回表1死まで無安打に抑えるという凄まじい投球を披露します。しかし、この試合は結局スコアレスドローに終わり、以降も好投を続けながらも山本投手に勝ち星がつかない試合が多くありました。

結果的に山本投手は20登板で8勝6敗という成績、しかし防御率は1.95で両リーグ唯一の規定防御率1点台を記録しました。イニング数は143回、一時怪我もあったもののギリギリで規定投球回に到達し、最優秀防御率のタイトルを獲得しました。

プロ4年目:初めての奪三振王を獲得

背番号18を背負うことになった2020年シーズンも、山本投手は上々の投球を続けます。31イニング連続無失点や日本人最長となる25イニング連続奪三振を記録、一年間で18試合登板し8勝4敗防御率2.20を記録しました。

二桁勝利には届かなかったものの、コロナウイルス流行の影響で例年より23試合少ないシーズンとなったため、勝ち星に関しては前年以上の成績と言えます。また、奪三振数は149でリーグトップ、自身初の奪三振王のタイトルを獲得しました。

この年、山本投手はシーズンオフの契約更改で推定年俸1億5000万円を突破、オリックスの高卒選手として歴代最速、入団5年目での1億円突破を果たしましたよ。

プロ5年目:異次元の成績をたたき出した

初の開幕投手を務めた2021年、この年の山本投手は凄まじいものがありました。交流戦では3戦3勝でMVP、シーズン中盤から終盤にかけて球団記録を48年振りに更新するシーズン15連勝を記録、オリックスの25年振りの優勝に大きく貢献しました。

成績は、26登板で18勝5敗防御率1.39、奪三振は206で勝率は.783、おまけに6完投に4完封で投球イニング数は193回3分の2、これら全ての部門でリーグトップという2リーグ制になって以降初めての偉業を達成しました。

6月から4か月連続の月間MVPを受賞し、ベストナインとゴールデングラブの投手部門、沢村栄治賞、シーズンMVPを総なめにしました。オリンピックでも活躍し、まさに山本投手の年となりましたよ。

プロ6年目:ノーヒットノーランを達成!二年連続で無双状態に

二年連続の開幕投手で、チームに12年振りの開幕戦勝利をもたらした山本投手は、6月18日の試合で自身初のノーヒットノーランを達成しました。

シーズンを通しては、26登板で15勝5敗防御率1.68、奪三振数205に勝率.750、4完投2完封、投球回数は193イニングを記録しました。多くの数字が前年と比べると少しずつ劣っていますが、それでも他の選手を圧倒するには十分で、二年連続でこれら全ての部門でリーグトップとなりました。チームとしてはリーグ連覇を果たし、前年果たせなかった日本一も達成、充実の一年となりましたよ。

当然ベストナイン、ゴールデングラブ、シーズンMVPも山本投手が獲得。沢村賞は、セ・リーグで阪神タイガースの青柳晃洋投手が最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠に輝くなど素晴らしい成績を残していたものの、選考委員長の堀内恒夫さんが「対抗者がいない」と語るほどに圧倒的な支持を受けて山本投手が二年連続の受賞。パ・リーグ所属選手が二年連続で沢村賞を受賞するのは初めてのことでした。

最後に

今回は、山本由伸投手のプロフィールや経歴について紹介しました。先発投手として近年では傑出した成績を残している山本投手。三年連続の沢村賞がかかる2023年シーズンの活躍にも要注目です!