じわじわと注目を集めている広島発の3ピースパンクバンド「the奥歯’s」。バンド名のインパクトもあって、「これ、なんて読むの?」と思った人も多いのではないでしょうか。今回はそんなthe奥歯’sの読み方から名前の由来、メンバープロフィール、これまでの歩みまでまとめて紹介します。
the奥歯’sの読み方は?
「the奥歯’s」はジ・オクバズと読みます。漢字が入った珍しいバンド名で、一見するとどう読めばいいか迷ってしまいますよね。でも一度知ってしまえば、むしろ耳に残りやすいのがこのバンドらしいところ。読み方が分かると、急に親しみが湧いてくる不思議な名前です。
バンド名の由来とは?
バンド名の由来については、ボーカル・ギターのアサベシュントが「特になくて(笑)」と正直に話しています。ライブハウスで告知をするにあたってバンド名を急遽決めなければならず、そのとき即席でつけたのが「the奥歯’s」だったとのこと。
その後も変えるタイミングを逃したまま、今に至るそうです。
ただ、ゼロから思いついた名前というわけでもなく、高校時代にお笑い芸人・野生爆弾のくっきーさんの「歯ネタ」にハマっていたことが、どこかニュアンスとして影響しているとも語っています。ちょっとユーモラスで、どこかシュールな雰囲気がthe奥歯’sという名前ににじみ出ている気がします。
メンバープロフィール
the奥歯’sは3名のメンバーで構成されています。
アサベシュント(Gt.Vo)
広島市出身。楽曲の作詞作曲も担っており、バンドの顔ともいえる存在です。中学2年生のときにザ・ブルーハーツを聴いて音楽の衝撃を受け、「みんなと違うものを見つけられた」という感覚からどんどんのめり込んでいったそう。勉強するふりをして部屋でギターを弾いていたというエピソードが、なんとも青春らしくて微笑ましいですね。
アサベハルマ(Ba.Vo)
シュントの兄にあたります。もともとベースの経験はなく、弟に「バンドに入って」と誘われたことがきっかけで、島村楽器で初心者セットを購入してスタートしたそう。RADWIMPSが好きで、音楽への親しみはもともとあったようです。
ジン(Dr.Cho)
高校から軽音部に入りドラムを始めました。もともとボーカルに憧れていたものの、人前に立つのが苦手という理由でドラムを選んだというのが面白いですよね。部長も務めるほど部活に打ち込み、星野源さんの音楽をずっと聴き続けていたといいます。
3人とも音楽との出会いが少しずつ違うのに、一緒に演奏すると不思議とまとまりが生まれる、そのあたりにバンドとしての面白さを感じます。
これまでの経歴・活動の歩み
the奥歯’sは2021年に1stシングル「Maeba」でデビュー。その後はリリースツアーやイベント出演、フェスへの参加など、精力的にライブ活動を重ねてきました。
広島から全国へ着実に歩みを進めてきた
2023年2月には〈WAKASA WO WARAUNA WORKS〉に所属し、同年3月には初の全国流通盤となる1stミニアルバム『夜の住人』をリリース。このアルバムが音楽関係者やリスナーの注目を集め、CDショップ大手タワーレコードが全店を挙げて応援する「タワレコメン」にも選出されるなど、大きな反響を呼びました。
2025年4月には最新EP『光のハミング』をリリース。ジャケットには広島市内の思い出の場所「アリスガーデン」をあしらい、収録曲の歌詞にも登場するなど、地元・広島への愛着が随所ににじんでいます。
2026年1月にはワンマンツアー「リアルボトムツアー」を完走。このツアーでは会場限定シングルも販売され、ライブに来た人だけが手にできる特別な体験を届けました。
そして2026年6月には、愛知・東京・大阪を巡る東名阪クアトロ企画「どっかーん!!!」の開催が決定しています。各会場にはゲストも迎えるとのことで、バンドとしての新たな節目となりそうです。
楽曲制作へのこだわり
アサベシュントによると、楽曲は1ヶ月かけて1曲のペースで制作しているそう。まず家でデモを作り、スタジオでメンバーに披露しながら、メロディと歌詞を何度もつけたり剥がしたりして仕上げていくといいます。歌詞がレコーディング当日まで完成しないことも多いとか。
そのぶん、できあがった曲には迷いながら絞り出した言葉が詰まっている感じがあって、それがリスナーの胸に届くのかもしれません。
「キャッチーなサビにすること」を常に意識しているとも語っており、だからこそ口ずさみたくなるメロディが生まれるのでしょう。
ちなみに、「Aooo 読み方」のように「このバンド、なんて読むんだろう?」と名前で引っかかるバンドというのは、意外と強い印象を残すものです。the奥歯’sもまさにそんな存在で、名前を一度調べた人が、そのまま楽曲にハマっていくケースが多いようです。
バンドが大切にしていること
シュントはインタビューのなかで、バンドやロックの魅力について、こんなふうに語っています。「嫌になった時に元気をもらえるとかじゃなくて、こういう自分でもいいんだって受け入れてくれるところがいいと思う」と。
「ダメでダメで最高」という言葉が、このバンドの根っこにある感覚をうまく表しているように感じます。背中を押すというより、隣に座ってくれるような音楽、それがthe奥歯’sのスタンスなのかもしれません。
また、シュントはライブハウスだけでなく、「ひとりぼっちの部屋で好きなバンドを聴いている時間も愛おしい」とも言っています。どんな場所にいる人にも、音楽を届けたいという気持ちが伝わってきますね。
まとめ
「the奥歯’s(ジ・オクバズ)」は、広島から生まれた3ピースパンクバンドです。即席でつけたバンド名、兄弟が揃うメンバー構成、地元への強い愛着、そしてまっすぐな言葉を乗せたパンクサウンドどこをとっても、ほかにはない個性があります。
これからの活動もますます楽しみなバンドなので、まだ聴いたことがない方はぜひ一度、楽曲を耳にしてみてください。
