旅先で出会ったご当地麺が忘れられず、「あの味をまた楽しみたい」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。そんな旅とグルメが好きな人にとって、ご当地うどんはその土地の風景や人の温かさまで一緒に思い出させてくれる存在ですよね。群馬の「ひもかわうどん」も、まさにそんな記憶に残る一杯として、近年注目を集めているご当地麺でしょう。
群馬発祥ひもかわうどんの歴史
ひもかわうどんは、群馬県桐生市周辺で親しまれてきた郷土うどんで、発祥は江戸時代ごろと考えられているそうです。織物の町として栄えた桐生では、忙しい職人たちが短時間でお腹を満たせるよう、幅広で食べごたえのある麺が重宝されたといわれていますよ。
ひもかわうどんの名前の由来
については、愛知県の「芋川うどん」が訛って変化したという説や、群馬の気候や小麦文化から自然に生まれたという説など、いくつかの説が語られているそうです。正確な起源ははっきりしていないものの、地域の暮らしと産業の中で育まれてきた、歴史ある一杯だと感じられるのではないでしょうか。
幅広麺が魅力の特徴
ひもかわうどんの大きな特徴は、なんといっても幅広の平打ち麺ですよね。一般的なうどんよりはるかに幅が広く、1.5㎝ほどのやや太めから、5㎝以上、なかには10㎝前後というインパクト抜群の幅まで、店や商品によってさまざまなバリエーションが見られます。
リボンや帯のような見た目で、つるつるとしたのど越しと、もっちりした食感が同時に楽しめるのが魅力でしょう。平たく面積があるぶん、つゆや出汁がよく絡み、シンプルな味付けでも小麦の風味とだしの旨みをしっかり感じられるのが、旅好き・グルメ好きの心をくすぐるポイントではないでしょうか。
ひもかわうどん基本の食べ方
桐生周辺では、ひもかわうどんは主に温かいつゆに浸かったかけうどんスタイル、またはざるやつけ汁で味わうのが基本の食べ方とされています。まずは醤油ベースの出汁でシンプルにいただくと、幅広麺ならではの食感と小麦の香りを素直に感じられるでしょう。
食べるときは、無理に一気に持ち上げようとせず、箸でひと口大に折りたたむようにしてから口に運ぶと食べやすいですよね。つゆにつけて食べるタイプでは、麺の端をしっかりつゆに浸し、余分なつゆを軽く切ってから頬張ると、だしの風味とのバランスが取りやすいでしょう。
失敗しないためのちょっとしたコツ
温泉旅行にデートで行くときに食べる機会もあるひもかわうどんですが、幅が広いのでとても食べにくいですよね。またひもかわうどんは時間が経つと伸びやすく、べたっとしやすいのが難しいところです。お店でいただく場合は、提供されたら早めに食べ始め、写真撮影もほどほどにして、ベストな状態を逃さないようにすると満足度がかなり変わるでしょう。
自宅で茹でる場合は、表示時間より少し早めに一本取り出して固さを確かめると失敗しにくいですし、茹で上がり後は素早く冷水でしめるか、すぐに温かいつゆに移すなど、手早さが大切になってきますよね。旅先で初めて挑戦する人は、店員さんにひもかわうどんのおすすめの食べ方や麺の硬さを聞いてみるのも、楽しいコミュニケーションになるでしょう。
応用アレンジでさらに楽しむ
ひもかわうどんは、幅広で存在感があるぶん、アレンジ次第で印象ががらりと変わるのも面白いところでしょう。群馬では、地元の野菜やきのこ、鶏肉などをたっぷり入れた温かい汁うどんとして楽しまれることも多く、具材の旨みが麺とつゆにしっかり染み込んでくれますよ。
また、夏場には冷やしひもかわとして、冷たいつゆでさっぱり食べるスタイルも人気だそうです。ごまだれやピリ辛のつけダレと組み合わせれば、旅先の居酒屋メニューのような感覚で、お酒のアテにもなりそうだと想像が膨らむのではないでしょうか。
自宅でできる簡単アレンジ
お取り寄せしたひもかわうどんを自宅で楽しむときは、普段のうどんレシピをひと工夫してみると新鮮ですよね。カレーうどんの麺だけをひもかわに変えれば、カレーのとろみが幅広麺にしっかり絡んで、見た目にも迫力のある一皿になるでしょう。
クリームソースやトマトソースと合わせて「平打ちパスタ風」に仕上げるアレンジも紹介されることがあり、もちもち食感を生かした創作麺料理としても楽しめるそうです。旅とグルメが好きな人なら、現地で味わった一杯をヒントに、自分好みの“マイひもかわレシピ”を考える時間も楽しく感じられるのではないでしょうか。
現地で味わいたいエリアの雰囲気
ひもかわうどんの本場は、群馬県桐生市やその周辺エリアとされ、多くの専門店や老舗が点在していますよ。 桐生の街並みは、古い商家や織物関連の建物が残るエリアもあり、レトロな雰囲気のなかで名物うどんを味わう時間は、旅好きにはたまらないひとときではないでしょうか。
とくにインパクト抜群なのが「めん処 味処 酒処 ふる川」で、こちらのひもかわうどんは幅がなんと約15㎝ともいわれる超幅広麺として知られています。 どうやって箸でつかんで、どこからかじりつこうかとちょっと悩むくらいの迫力で、「一番太いひもかわうどんに挑戦してみたい」というグルメ心をくすぐってくれるでしょう。
お取り寄せで楽しむ
最近は、桐生の製麺所や老舗うどん店がオンラインショップを通じてひもかわうどんを販売しており、自宅で手軽に本場の味を楽しめる環境が整ってきていますよ。花山うどんなどの有名店では、幅広麺をより薄くなめらかに仕上げた商品が通販で購入でき、ギフトや自分へのご褒美にも選ばれているそうです。
旅先で気に入った店の味をお取り寄せして、家でゆっくり思い出を噛みしめる時間も、旅とグルメが好きな人にとっては贅沢な楽しみ方ではないでしょうか。
まとめ
群馬発祥のひもかわうどんは、幅広で個性的な麺と、小麦の風味を素直に感じられる素朴なおいしさが魅力のご当地うどんですよね。現地では桐生の町歩きや温泉と組み合わせて楽しめますし、お取り寄せすれば自宅で旅の記憶を呼び起こしながら、ひもかわうどんの基本の食べ方からアレンジまで自由に味わえるでしょう。次の旅の計画を立てるとき、「ひもかわうどんを目的に群馬へ足を延ばしてみる」のも、旅とグルメが好きなあなたにとって、きっと心躍る選択肢になるのではないでしょうか。
