2022年12月3日に日本で公開された、アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。2023年1月12日には、大ヒット中の日本・韓国に続いて、香港・マカオで公開されました。
この作品は、取り上げられている試合がファン待望の山王工業戦ということもあり、何度も映画館に足を運ぶファンも多いのが特徴です。スラムダンクは名言の多い漫画としても有名ですが、この山王工業戦は特に名言の宝庫となっています。
そこで今回は、スラムダンクの名言の中から湘北対山王工業戦での名言をまとめていきます。
山王工業戦での名言4選
物語のクライマックスでもあり、多くの名言がある最強王者・山王工業高校戦から、社会人の筆者が選んだ心に染みる名言を4つピックアップしてご紹介します!
『はいあがろう、「負けたことがある」というのが いつか大きな財産になる』堂本五郎(山王工業高校監督)
全国大会3連覇中の絶対王者・山王工業の若き指揮官が、敗戦後の選手たちにかけた言葉です。勝つことが至上命題とされるチームで、常に頂点にいなければならないという、想像を絶するプレッシャーのなかで敗北を喫したことは、非常に大きな意味を持ちます。
負けることがなかった選手たちにとって、負けるということがどんな意味を持つのか体感として分かったこのタイミングでの言葉の意味もまた大きかったのだと思われます。負けた時の悔しさは、次への大きな原動力になり、負けたことや失敗したことから立ち直っていくことで人間としての厚みが出てきますよね。
そして、これを試合に負けた悔しさの中で言うことのできる堂本監督の人間としての器の大きさを感じられる言葉です。
『あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?』安西先生(湘北高校監督)
湘北高校の三井寿が中学時代に安西先生からかけられた『あきらめたらそこで試合終了だよ』という言葉が有名ですが、これは山王工業戦でベンチに下げた桜木花道に向けて言った言葉です。
後半開始3分で20点差をつけられ、湘北の選手を含め会場全体が「山王の勝利では・・・」と感じ始めた時に、桜木に対して逆転の策を与える前に伝えました。ややもすると「あきらめずにがむしゃらに頑張れ」と捉えられそうな言葉ですが、実際には「まだ勝つ可能性があるのに諦めるのはもったいない」という意味合いで使われています。
選手たちを信じ、モチベーターとして選手たちを支える安西先生らしい言葉ですよね!
『ダンコたる決意ってのができたよ』桜木花道(湘北高校)
山王戦で負傷し、倒れて交代となった花道。意識を取り戻し、選手生命を脅かしながら再びコートに入った際の言葉です。
この言葉の前には怪我のことを心配し、「あと少しで一生後悔するところでした」と退場を勧告する安西先生に対して、『オヤジの栄光時代はいつだよ・・・全日本の時か?俺は・・・・・・俺は今なんだよ!!』という名言を残しています。
山王戦の前に安西先生は、全国制覇には断固たる決意が必要と語っており、その言葉に対する返事です。どれだけ困難なことであっても強い意思・決意を持って物事にあたることの大切さを教えてくれます。その後、怪我を押しながら出場し、リバウンドの競り合いにも負けずに立ち向かう姿、ふらふらになりながら最後まで走り切り、逆転ゴールを決める姿は涙なしでは読めません。
『お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか赤木 お前は鰈だ 泥にまみれろよ』魚住純(陵南高校)
湘北高校とインターハイ出場をかけた激戦を見せた、陵南高校の魚住純が湘北高校主将の赤木剛憲に欠けた言葉です。
湘北高校の主将であり、絶対的な精神的支柱でもあった赤木が、山王工業の河田雅史に圧倒的な敗北感を感じるほど完璧に抑え込まれました。これまでそのような経験がなかった赤木は動揺し、チーム全体を見ることもできない状態まで試合中に心が折れてしまいます。無理なプレーにより意識を失いかけた赤木に対し、魚住が応援席からルール違反だと知りながらコート側まで降りてきて言った言葉です。
組織の中心であればあるほど、自分自身が結果を出さないと組織全体も結果が出せないと思いがちですが、そうではなく、時には自分が黒子となり組織の結果を出させることの大切さを教えてくれる言葉です。
最後に
2022年の年末に公開され、年が明けても勢いの収まる様子のないアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。今回取り上げた名言以外にも、三井寿や宮城リョータ、赤木剛憲の心に染みる名言も多く散りばめられています。涙なしでは見ることのできない作品ですので、まだ見ていない方は是非映画館でご覧ください。
2023年公開予定の映画も2月3日に鬼滅の刃が、4月14日に名探偵コナンがそれぞれ公開を予定しています。スラムダンクに勝るとも劣らない有力コンテンツなので、そちらも楽しみに待ちましょう!