ドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が、6月4日土曜日からスタートしました。原作は漫画「僕の妻は発達障害」でいうことで、話題となっているドラマです。そこで、今回は原作漫画「僕の妻は発達障害」のあらすじやドラマ「僕の大好きな妻!」のキャスト、大人の発達障害の症状についてご紹介します。
原作漫画「僕の妻は発達障害」について
原作漫画の「僕の妻は発達障害」は、大人だからこそ起こるハプニングがリアルに描かれており、発売当初から読者の共感を得て、話題となった作品です。
作品情報
- 著者:ナナトエリ・亀山聡
- 監修:四宮 滋子
- 既刊:4巻
- 連載:月刊コミックバンチ(新潮社)
ストーリー
漫画家アシスタントの北山悟と、その妻で発達障害をもつ知花の夫婦の日々の生活を描く物語。発達障害によって引き起こされる日常的なハプニングをもとに、夫婦で支えあい認め合うことで、その生涯とうまく向き合っていく姿が描かれています。
ドラマ「僕の大好きな妻!」はももクロ・百田夏菜子さんと落合モトキさんが夫婦役
ドラマでは、主人公の知花役を連続ドラマ初主演のももいろクローバーZの百田夏菜子さんが演じることで話題となっています。夫・悟役は爽やかさが魅力の落合モトキさん。落合モトキさんは、幼いころ『やっぱりさんま大先生』にレギュラー出演していたそうで、実は芸歴25年の大ベテランだそうです。
放送時間
毎週土曜日23時40分(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット)
キャスト
- 北山知花:百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
- 北山悟:落合モトキ
- 佐竹学:徳重聡
- 荒川ゆみ:結城モエ
- 河口たかひろ:古川毅
- 加賀貴子:雛形あきこ
- 宮野森楓:中田喜子
- 野村萬坊:小倉久寛
原作「僕の妻は発達障害」は実話?
実は、「僕の妻は発達障害」はフィクション。夫婦で漫画家のナナトエリ先生と亀山聡先生が、とあるカフェで聞いた会話をきっかけに思いつき、共作した物語です。
漫画の夫婦とは設定が違うものの、作者のナナトエリさんは実際に発達障害をもっており、それによって起こったハプニングが漫画として描いているため、内容がとてもリアル。当事者でなければ分からないことが細かく描写されています。作者の経験や体験に基づく物語だからこそ、実話のようなフィクションが誕生したのですね。実際に実話と勘違いしている方も多いようですよ。
発達障害の症状は?
発達障害は、脳機能の障害によるもので、親のしつけや教育に原因があるわけではありません。発達障害をもつ人は生きづらさを感じることが多いため、「そういう傾向をもつ人」として、周りの人が理解をもつことが大切です。
発達障害としては、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害、学習障害、トゥレット症候群、吃音などがあり、これらの症状が複数重なって現れる場合もあります。発達障害の症状は多様なため「これ」というような限定はできませんが、具体的な特徴としては下記のとおりです。
- 不安によって突然大きな声を出してしまう(自閉症)
- 相手が嫌がっていることを察することができない(アスペルガー症候群)
- 大切な用事をよく忘れる、じっとしていられない(注意欠陥多動性障害)
- 知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書くなど基本的なことが著しく困難である(学習障害)
- 自分の意思に反して突然大きな声が出たり、首を振るなどの動作を繰り返したりする(トゥレット症候群)
- 一般に「どもる」と呼ばれる話し方をする(吃音)
大人の発達障害の診断は精神科か心療内科
大人の発達障害を診られる医師はまだ少ないのが現状。また、その診断は、状況などから総合的な判断を要するため、診断を下すのに時間がかかることも多く、診断自体が下りない可能性もあります。
大人の場合、診断が確定するまでの長い期間に渡り、周囲の環境にうまく適応できず、失敗を重ねてしまいがち。そのため自己評価が下がり、うつ症状や不安障害などの精神疾患を発症することがとても多いのが特徴です。発達障害に思い当たる点があり、生きづらさを感じているのであれば、早めに精神科か心療内科に相談しましょう。
最後に
以前に比べて発達障害とはどんな病気なのかが大分認知されてきました。しかし、まだ多くの人に理解されているとまでとは言えません。だからこそこのドラマに共感されるのでしょう。人気を誇る、百田夏菜子さん、落合モトキさんの二人が、ドラマ「僕の大好きな妻!」を夫婦役で出演したことをきっかけに、生きにくさを感じている発達障害の人に対して理解のある世の中になることを願っています。これからも、ドラマ「僕の大好きな妻!」を応援していきたいと思います。